ライター紹介⑤:意外とピュアな関西人、玉澤千歩

ファンダンゴをご覧の皆さま、お初にお目にかかります。ひょんなことからライターをすることになりました玉澤千歩と申します。

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映画の話を早速したいところですが、まずは私のことを知って欲しいと思うので本日は少しばかりお話させてください。

◆玉澤という人間について

普段は大阪で劇団サニー(http://ameblo.jp/gekisunny/)という劇団で作家と演出をするかたわら、昼間は映画館で働く23歳です。

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今でこそ映画が好きで劇団で台本を書くようになった私ですが、高校生になるまで映画はおろかテレビも観ないような生活を送っていたのです!

そんな私を変えてくれたのはひとりの作家との出会いでした。

◆作家との出会いから運命の映画に出会うまで

夏休み、演劇部に所属していた私は近所の劇場でとある作家が主催する台本ワークショップに行きました。周りに浮かないよう、必死で自分の好きなものを隠して提出した台本から作家は何か見抜いたのでしょう。

引っ込み思案で自分の好きなものを好きと言えない私にその作家は「好きなものに嘘をつくな、もっと好きなものについて勉強しろ」と映画のリストをくださいました。

そこで一本の映画に出会います。テリー・ツワイゴフ監督『ゴースト・ワールド』という作品です。

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この作品はソーラ・バーチ演じるイーニドと呼ばれる女の子が大人になるまでの過程を描いたお話です。最後まで観終えた時、私は怒りに震えました。

「なんて逃げの映画だ!」と。

◆なぜ逃げの映画に感じるのか?

主人公イーニドは高校を卒業し、友人のレベッカと世の中の人々を馬鹿にしながら好きなものと妄想の中で生活を送ります。

そんな生活を楽しんでいたイーニドですが、いつしか周りの人たちは自分の道を見つけイーニドはひとりぼっちになってしまいます。

このままじゃいけない!

そう思うものの、何をしても上手くいかず自暴自棄になり、最終的に来るはずのなかったバスに乗って、ここではないどこかへと旅立っていくのでした……。

この旅立つシーンがどうしても高校生だった私には失敗してどうしようもなくなって誰も知らないところへ行こう。そしたらきっとうまくいく。と他力本願な感じに見て取れて心がざわついたのを今でもよく覚えています。

おそらく自分自身に重ねて世の中に甘えてんじゃねーぞ! と思ってしまったのでしょう。しかし歳を重ねるほどに、観返すほどに、この映画は逃げの映画ではないと気がついたのです

◆他者との共有・理解を深めた瞬間

というのも町山智浩さんの映画塾で解説を聞いた時のことです。原作の解説、元ネタになった監督の話etc……映画塾の中で事細かに説明がされていました。目から鱗といいますか、自分の視野が広がったような気がしたのです。

自分ひとりでは考えもつかなかった解釈が、他者の意見を取り入れることによって新たな解釈が生まれるのです。

映画はひとりで観ても楽しいですが、たくさんの意見を取り入れて、知識が増えれば増えるほど、見方が変わって見解が広がっていく面白い生き物みたいなものだと思います。(演劇もそうなんですけどね!)

◆その後と続き

それからというもの、暇さえあれば映画を観るようになり遂には映画館で働くまで漕ぎ着けてしまいました。人生って不思議ですね。

あまり監督、俳優にこだわらず面白そう! と感じたものを観ているので、これから自分の好きなものについてもっともっと掘り下げていきたいです。

作風としては自己を探し求めるお話といいますか、アイデンティティを確立させるお話が大好物です!

アイデンティティを確立させるお話と言えば、劇団サニーの名前の由来にもなりましたカン・ヒョンチョル監督サニー 永遠の仲間たちや…

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ユ・ホジュン演じるナミが高校時代の友達と再会したことによって以前の輝きを取り戻すお話。若かったときにやっていたことって、大人になっていくうちに忘れてしまって大多数の色(社会)に染まってしまいがち。

でも懐かしいものたちに出会って触れることによって、昔好きだったことや楽しんでいたことを思い出し、また動き始めるのは素敵な人生の送り方だと思います。

私もあんな高校生活をおくりたかったな……としみじみ(遠い目)

他にはディーン・デュボア監督&クリス・サンダース監督の名作アニメ映画ヒックとドラゴンなどがあります。

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落ちこぼれのバイキングの男の子が怪我をしたドラゴンと出会い、周囲と打ち解けてやがて苦手だった父と和解していくお話。

同じ環境下にいるのに立場が違うことで生まれる溝の描き方がとても上手い。そこからどう立ち上がっていくかが問題になってくると思うのですが、それを真正面から描き切ったのが『ヒックとドラゴン』だと思います。

アニメーションもさることながら、主人公ヒックの意識の変わり方に注目していただきたい作品です。

こういった作品たちは気分が落ち込んだ時、なにか壁にぶち当たった時に見ると「もう一回頑張ろう」と再起させてくれるのが魅力的です。なによりトゥースが可愛いらしい。

どれもこれも私が台本執筆に行き詰ったときに観直したくなる映画たちです。

最近はダントツでジョージ・ミラー監督マッドマックス 怒りのデス・ロードですが。

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理想の土地を求めて走り回る映画。これはアイデンティティ云々とかではなく理屈抜きで面白い映画。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』についてはまたいずれ詳しくお話しさせていただきます。

◆最後に

長々と自己紹介なんてしまいましたが、微力ながらも映画をより楽しめるような記事を提供できればと思います。

緊張のあまり、かちっとした文章を書きがちかもしれませんが、肩の力を抜いて気楽に読める文章を書けるように心がけていくので、よろしくどうぞ!

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