『アメリカン・カンフー・ハッスル』は香港映画愛大炸裂ムービーだった!

この記事を書いている筆者である店主は、香港映画が大好き。それこそ幼少の頃から兄に叩き込まれ、ジャッキーを中心に様々な香港映画を観ました。香港映画には普通の人以上の愛がある自負があります。

▲なんだかんだベストジャッキーバウトはスパルタンXのベニー・ユキーデ戦ですね!

特に80年代に香港映画は隆盛を極め、日本でもジャッキーやユン・ピョウらがアイドル的な人気を博しました。そしてあのロゴでお馴染みのゴールデンハーベスト社の勢いたるやそれは凄いものでした。

そんな一世を風靡した香港産カンフー映画も今は昔。現在ではコアなファンしか残っていないジャンルに… だがまだこの2015年にもなって、80年代香港カンフー映画に全力でオマージュを捧げる奴らがいた!

そんな愛すべき馬鹿野郎たちが作った作品こそ『アメリカン・カンフー・ハッスル』だ!

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▲漂うB級映画感… ご安心ください!しっかりB級映画です!むしろインディー風味!

タイトルは言わずもがなの『カンフー・ハッスル』のパロディですが、内容は一ミリもかすっていません。カンフーでハッスルしている部分は間違っておりません。(現代はアンラッキー・スター)

B級映画というよりもインディーズ映画の趣が強い本作。なんと現役バリバリの香港映画を愛するスタントマンたちが一挙集結したとのこと!キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャーのスタントチームも参加しており実は結構豪華!確かにどこかで観た顔もチラホラ…!

上記の予告編を観ても分かる通り、アクションのキレはピカイチ!ジャッキー映画というより最近のドニー作品に近いアクションです。映画としてはインディー感丸出しですが、そのカンフー映画愛は半端ではない!

インターネットで調べてもあまり俳優や映画の情報がなく、アクション・オン・フィルム国際映画祭で最優秀作品賞を獲ったとか。し、知らねえ…

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▲冒頭いきなりこれ!これで血が滾らないヤツはフニャチンです

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冒頭で主人公が探偵事務所を訪れるシーン。どんだけゴールデンハーベスト好きなんだよ!

 

★ストーリー

無職の若者ジョシュはその身体能力を買われて、私立探偵ケンとタッグを組むことに。依頼を受け、多額の借金を抱えて消えたB級アクションスター・トーマスを捜索するうちにギャングの厄介ごとに巻き込まれることに。

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冒頭でいきなりウェイターをクビになる冴えないジョシュ。実はかなりの強さを持っていた!演じるデニス・リュエルは監督・脚本もこなす!

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▲騒動の中心となるアクションスターに憧れるお調子者のサミール。見た目もキャラも山崎邦正そっくり(笑)!

冒頭のノリからコメディかと思いきや基本的にはマジメ。ストーリーはあってないようなモノですが香港映画なんてそんなもんかなあ(失礼)。これいるのか!?的な要素も多いですがそれもご愛嬌!

ストーリーはともかく、アクションシーンは凄いキレと迫力!足技を中心とするカンフーでどの演者もキレキレ。そしてジャッキー映画ばりのスタントでとにかく痛そう!

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▲本作で一番カッコイイ3人を同時に飛び蹴りするシーン。物語中盤での教会でのバトルは本作のハイライト!

そして炸裂する香港映画、ジャッキー作品へのオマージュ!多分めちゃくちゃいろんなネタを詰め込んでいるのですが全部わかった人は相当なマニアなんでしょう… 筆者は全部は分からず。悔しい!ムキー!

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▲わかる人は一発でわかる『サイクロンZ』のユン・ワーをモチーフにしたキャラ(上画像)!葉巻吸いまくりで戦わないと思いきや実は強い!ちょっと本作ではカッコよくなり過ぎでしたが(笑)

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▲ラストの「おいおい、これでタコス屋でも始めようってのか!?」BGMまで完全にスパルタンX!

そしてこの映画ではエンドロールがジャッキー映画名物であるNGシーン集が入っています。和気藹々としているとゆうより、真剣に良いカンフーシーンを撮ろうとする本気の男たちの姿を垣間見ることが出来、このNGシーンによって更にこの映画の価値が上がると言っても過言ではない!こいつら、すげえぜ!

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▲本人たちが身体を張って凄いアクションを連発!本当に痛そうなスタントも納得いくまで何度も撮り直すその勇姿に並々ならぬ男たちの意気込みを感じた!

勿論、この映画よりも面白い映画もあるし、良いアクションシーンも山ほどある。だがCG全盛の世の中、人間の生身でしか作り出せないアクションの魅力をこの映画で再確認出来ます。これはアナログの逆襲だ!

そしてここまでカンフー映画を愛する者たちに、いちカンフー映画ファンである筆者は心から敬意を表したい!ハッキリいってめちゃくちゃこの人たちと一緒に酒が飲みたいです(笑)!他人が作ったのに、身内が作ったような親近感湧きまくりな映画でした!

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▲何故か瞑想をしているセキュリティー。そしてめちゃくちゃ強い(笑)

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▲ギャングの掃除屋?たち。なぜか日本の学生服を着用しているのはフィスト・オブ・レジェンド的な(笑)日本料理屋で寿司を喰うシーンもありジャパニーズカルチャーにもオマージュが!

2016年3月末よりレンタル開始しているのでご興味ある方、そして香港映画ファンは是非その目で!!

 

書いた人:桑江 良輔

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エンタメ系IT企業を退社した後にBar店長に転身。本業とは別にクラブを使った映画サントラDJパーティーの開催や映画トークイベント、野外映画フェスにトーク出演等の 映画関連イベントに多く関わる。

2013年には立川シネマシティにて世界初の「パシフィック・リム絶叫上映会」を個人で企画。発売日即日完売と大反響を呼びその影響は全国に飛び火した。

高級炊飯器を買おうか悩むも最近またBlu-rayディスクを集めだしたので手に入るのはいつになるやら。通称“店主”。

桑江良輔Twitterアカウント

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