「コナン最新作」はズートピアと並び今映画好きが観るべきアニメ映画だ!

みなさんアニメーション作品はお好きですか?

わたくし木村はと言いますと、少年漫画系の作品で育ちその後深夜アニメに浸かり… 今も「ああ辛い」と思えばすぐ二次元へ助けを求めたりと…。アニメは、かなり好きです!

さてそんな私の話は置いておいて、日本文化で世界的に認識されているものは何か?その問いの一つに「アニメがあることは事実です。

国内外問わず日本のアニメは人気が高い。それは劇場版アニメに置き換えても言えることですよね。ジブリを筆頭に今敏監督や細田守監督の作品も海外進出しています。映画ドラえもんとかも。

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▲今敏監督の急逝が悔やまれます。まだまだ氏の作品が観たかった…!

木村は今までハリウッド映画について語れる人や多く知識を持っている人には沢山出会ってきましたが、アニメについて語れる人にあまり会えたことがありません。

最新作の劇場版ドラえもんについて熱弁する人には出会ったことがないですし、誰か劇場版アニメについて語りの面白い人はいないのか…そう悶々と思い続けていたのですがふと「私がそこの枠、いただこう」そんな風に思いこの記事を書いています。

おおう…かなり前置きが長くなってしまいごめんなさい!早速、今回は現在公開中の劇場版アニメをご紹介いたします。

劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』

コナンかよ…と思いブラウザバックしそうになったそこのあなた!

ちょちょ、ちょっと待ってください!今作、本当に凄まじく良作だったのです。正直、ここ数年の劇場版コナンは「何これ…」って感じだったのですが(オイ)今回のコナンはかなり違います!

劇場版20弾目の今作は、公開から1ヶ月以上経った今も動員を伸ばし今や興行収入50億円突破です!この数字が今作の「凄さ」を物語っています。

名探偵コナン画像1

出典:公式HPより http://www.conan-movie.jp/index.html

 

  • 前段:「黒ずくめの組織」? む、難しそうじゃね??という懸念

正直「黒ずくめの組織」がどーたらこーたらと言われも…やばい、わからない。と思っていた木村(ここはコナン初心者の方とほぼ同じでしょう)。

劇場版はほぼ観ているけれど、原作とアニメをちゃんと追っている訳ではなかったので予告編を観てついていけるか心配でした。

しかし、ご安心を!良心的なコナンくんは映画冒頭で大体のことを説明してくださいます(この時点で「え!コナンってそんなことになっていたの?!」と驚きの連続)。

また、「あまり詳しいことを知らなくても楽しめる」という意見も多く聞きます!このように根っからのコナンファンも、そうでない人でもちゃんと楽しめる前提になっているので「あ、身内ネタ?」と敬遠するのはまだ早いです!

  • でもやっぱ不安…という方は公式HPに分かりやすい説明が載っています。

http://www.conan-movie.jp/blackfile.html#page01

これまでとは違う、アクションスケール

今作を観た人が口を揃えて仰っているのが「アクションがすごい」ということ。ハリウッド映画ばりのアクションがそこにはありました!密室で殺人事件が起きた。推理しよう!というスケールではありません。

カーチェイス、ヘリから大型観覧車への銃撃、爆発、脱出劇、生身での格闘…。そこにはこれまで多くの洋画で見てきた“アクション”がぎゅっと詰めこまれています。

名探偵コナン画像2

出典:公式HPより http://www.conan-movie.jp/index.html

カーチェイスに銃撃など、日常的にはありえないスペクタクルです。しかし「こんなの絶対ないわ、アニメだからできることでしょ」という感覚が観ていてありませんでした。それには「慣れ」が隠されているのではないかと思います。

ド派手なアクションを繰り広げるハリウッド映画に、良くも悪くも慣れてしまっている私たち。だからアニメでそれが繰り広げられていてもすんなり受け入れられてしまう。観客は次元の違いに置いてかれることがないのです。

  • 対立構造がしっかりしたストーリー

今作ではコナンたちと敵対する黒ずくめの組織や、少年探偵団と大人、正義と悪…というような言わば相反するものを並べている構造が多く伺えます。これを色で例えるのならば「白と黒」

白い正義の部分と黒い悪の部分。純粋な少年探偵団の子供達は白色、染まってしまった大人は黒色。この構図が出来ていると意識しながら観るとラストの展開により“深み“が出るように感じます。

あまり話しすぎるとネタバレになってしまいますが、本作の鍵であるこちらの謎の女性。(声をあてているのは天海祐希さん!)

名探偵コナン画像3

出典:公式HPより http://www.conan-movie.jp/guest.html

彼女とこの「黒と白」の対立構造を結びつけておくと一層物語を楽しめるのではないかと思います。

この構造は作中に登場する「道具」の中でもしっかり表現されています。作中、少年探偵団の子供たち3人とこの謎の女性が「オセロ」をする1シーンがあるのですが、オセロというのは通常一対一でやるものですよね。大人数であればトランプなどをすればいいのに…なんでオセロ?と、何気ないシーンでしたが引っかかりました。

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思えばオセロというのは黒と白の石を裏返して色を変えていくゲームです。ここで、今まで話してきた対立構造が表現されていることが分かります。

謎の女性が黒から白に、白から黒に石を変えていくゲームを行っているという状況。これが何を示唆しているかは、本編を観れば分かると思いますので、ぜひ注目してみて下さい!

個人的に、ショットに伏線が練り込まれているように感じ、興奮した1シーンでしたヽ(;▽;)

劇場版20周年の作品は、とても「大人味なコナン」

今作はこれまでと何かが違う。そう思わせる最大の要因に、かなり「ビター」「大人味」なラストだということがあるように感じます。鑑賞後、何だか切ない気持ちになって色々と考えてしまう。まさかコナンでこんな想いをさせられるなんて…という驚きも。

また、劇場版コナンでは、新一と蘭の関係が色濃く描かれることが多かったのですが今回はそちらが殆どありません!

個人的な印象ですが少年探偵団と黒ずくめの組織、そしてそれを追う者たちがメインという印象。コナンが一歩ひいた感じで、全体のまとめ役的立場としてキャラクター付けされている気がしました。これは今までになかったコナンの立ち位置かなと。

今年、木村と同い年(20歳)である劇場版コナン。

もはや、劇場版コナンは私にとって幼馴染ですよ(違う)

人間で20歳だと大人としてのスタートラインに立つ年齢です。しかしアニメ界の20年には風格すら感じられます。

そんな年に、しっかりと変化をつけ、「これからも進化し続ける」姿勢を見せてくれたのが今作、「純黒の悪夢(ナイトメア)」です

今回の記事が、コナン映画を観ていない!という人、今年は敬遠していた!という人、もう観に行ったよ。という人にも興味を持っていただけるものになっていれば良いなぁと思います。あぁ、私ももう一回観に行こうかな。

 

書いた人:木村 桃子

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1996年東京生まれ。日本大学 藝術学部 映画学科にて映画を学ぶ19歳。

主に映画理論や批評分野を専攻しながら、将来は“新しい映画の見方”の発掘を夢みる。作品分析の他にも、上映環境と作品の関係性についてなど日々考えを張り巡らせている。

趣味はアニメ鑑賞と映画祭巡り。三枚目キャラが際立っているアニメは大体すき。せっせと円盤を集めながら、都内を飛び出した各地の映画祭にも足を運んでいる。ただいま大学の友人と、映画史における重要作品のファンアート展示・企画展を計画、作品製作中。

「木村ちゃんって呼ばれると何だかとっても嬉しいです!」

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