ツイ・ハーク最新作『タイガー・マウンテン』はエンターテイメントの最高到達点なり!

”香港映画界のスピルバーグ”ことツイ・ハーク最新作『タイガー・マウンテン 雪原の死闘が2016年遂に日本公開となりレンタルも6月に開始されました。

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結論からゆうとめちゃくちゃ面白かった!!2016年度上半期、暫定私的ナンバーワン!!!!

劇場で観に行けなかった悲しみをここで晴らすべく鼻息荒く本作を紹介致します。つーかみんな観てくれ!ツイ・ハークの親分はウルトラ超本気だ!!

(最近、傑作を映画館で見逃してしまう傾向が多いので本当精進しますスンマセン)

 

◆こんな素晴らしい映画の公開情報をキャッチ出来なかった筆者の功罪

筆者は自称・香港映画好き。ツイ・ハーク御大の作品とあらば観ずんば死ねない人間の自負はあります。

本作は2014年中国で公開された作品なのですが、やっとこさ今年の1月に日本で公開。しかもシネマート新宿・シネマート心斎橋ぐらいでしか公開せず更に短い期間のみでの上映で、いつの間にやら終わっていたとゆう…

コアな香港・中国映画ファンは事前に情報をキャッチし足を運んでいたとの事ですが、自分は公開のタイミングすら知らず「いつやるのかな〜ドキドキ」とか思っていたらいつの間にか終わってたという情けない事態に…

「自分はエセ香港映画ファンや!死んで詫びるで候!!」とHARAKIモノの狼藉を働いてしまったわけでございます。

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▲竹光持ってきて

個人的に信頼・尊敬している映画ファンの大先輩方は当然の如く観ており、我ながら情けない… 良い映画を見つけるアンテナは常に張っているつもりですが、選別、そして情報をキャッチする嗅覚は本当に大事だな〜と今回更に痛感したのであります。

んで自宅で観たらまあこれが劇場で観なかったのを大後悔する大傑作でした。案の定…

◆『タイガー・マウンテン』って厨二病くさいタイトルだけどどんな映画?

タイガー・マウンテン。強そうなタイトルですね。日本語に直すと「虎山」。少なくともハートフルなヒューマンドラマやラブストーリーではないのはタイトルでお分かり頂けるでしょう。

1940年代の中国の雪山を舞台とした実話を基にした小説を”あの”ツイ・ハークが脚色し映画化!香港映画的ぶっ飛びな設定やストーリー、大袈裟かつ非現実的アクション(どれも褒め言葉)はここにはない。

しっかりと映画として魅せる内容に仕上がっており、香港映画ファン以外の映画ファンや老若男女誰もが観ても面白い娯楽エンターテイメントなのです!

登場キャラクター(特に敵側は香港映画らしい漫画的な人物も多いですが)や銃撃戦・アクション(戦争アクションとしても)、ストーリーに関しても実にリアルとエンターテイメントのギリギリのバランスを保っていてこれが絶妙!

重厚さ、痛快さ、格好良さどれも文句無し!役者陣も実に素晴らしい。日本人的に馴染み深いビジュアルのキャラも多く親近感湧きまくることでしょう。

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▲敵ボスのレオン・カーフェイ(言われないと気付かない!)はまんま鉄拳の平八(笑)

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▲主演のチャン・ハンユーは山田孝之にしか見えない(笑)

300人の敵に対する30人の主人公たち、そして敵側に潜り込んで敵陣を崩す主人公+村人たちの戦いが熱くないわけがない!

『13人の刺客』や『七人の侍』、『300』的展開が好きな人には最高としか言いようがない内容でしょう。ハリウッド戦争アクションばりかそれ以上の銃撃戦は超一級品!

「雪山で壮絶な戦い」「猛獣とも戦う」「寒そう」と言えば今年の作品は『レヴェ○ント』ですって?いやいや『タイガー・マウンテン』一択でしょう!

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▲いや別に悪くはなかったんですヨ…

 

実はこの映画、言うことが多いようであまり言うことがないのです。こういう「ただただ面白い作品」は逆に言うことがなく良い意味で困る。それがどんな意味かは、観れば分かるはず!

 

◆還暦を超えてもツイ・ハークは未だに健在だった。否、今一番脂が乗っているのではなかろうか…!

ツイ・ハーク監督作品は昔から観ていて直近では『ドラゴン・イン』の続編『ドラゴン・ゲート』が記憶に新しいですね。正直「全盛期に比べると…」と思っておりましたがここに来てやはりツイ・ハークは凄かったと感嘆せざるを得ません。謝罪します!

むしろ映画として『タイガー・マウンテン』はツイ・ハーク最高傑作ではないだろうかと思うのですが!

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▲007やEX以上に凄いスキーアクション(色々と本気)が観れるぞ!中国人すげえ!

個人的に『ワン・アポ』シリーズや『ブレード/刀』、『スウォーズマン』とかは特に好きで、思い入れや香港映画好き的主観が入り過ぎて客観的に評価出来ないところがありますが、本作は純粋に「映画作品」として正に超一流作。

▲『ブレード/刀」も久しぶりにまた観たい!

 

繰り返し言いますが、本作はエンターテイメント・娯楽作品としてズバ抜けていることをここに保証します。

いや、本当に色んな人に観て欲しいです…!こんな素晴らしい映画が一部の人しか観られてないなんてあまりにも勿体無い。映画が好きなら是非その目で確かめて欲しい。皆様、何卒!!

 

 

余談ですが、「雪山」「虎が出る」「圧倒的な戦力に立ち向かう主人公たち」という点で『皇国の守護者』に通ずるモノが!ファンタジー要素もあるのでツイ・ハーク監督、是非とも実写映画化期待しております!

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▲未完の超傑作!小説も漫画も素晴らしいので続き書いてくれ〜〜(泣)

 

書いた人:桑江 良輔

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エンタメ系IT企業を退社した後にBar店長に転身。本業とは別にクラブを使った映画サントラDJパーティーの開催や映画トークイベント、野外映画フェスにトーク出演等の 映画関連イベントに多く関わる。

2013年には立川シネマシティにて世界初の「パシフィック・リム絶叫上映会」を個人で企画。発売日即日完売と大反響を呼びその影響は全国に飛び火した。

高級炊飯器を買おうか悩むも最近またBlu-rayディスクを集めだしたので手に入るのはいつになるやら。通称“店主”。

桑江良輔Twitterアカウント

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