大安定の銃火器携帯率!パンチ効きまくり映画乱れ打ちな「WEC」は今年も激アツ!

秋。

秋と言えば…「暴力」。

キョーレツな男臭い映画を愛するバイオレンスガイたちを狂喜させる、ワールドワイドな映画たちの祭典「ワールド・エクストリーム・シネマの季節が今年もやって参りました!

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ワールド・エクストリーム・シネマ公式サイト

この「ワールド・エクストリーム・シネマ(以下WECと表記)」は、要約すれば「エクストリーム過ぎて日本ではビデオスルーにされるであろう世界の良作たちを映画館で上映してやろうじゃねえか!」というクロックワークスさんの男気溢れる企画です。

2015年の去年もヴァン・ダム主演作「マキシマム・ブラッド」、チリのバイオレンスアクション『リディーマー』実にコクがあり過ぎる作品群を公開してくれました。

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▲去年の詳細はこちらのページにて!

毎年四天王のような4作品をチョイス。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田、Cinema KOBEにて順次公開されます。そして毎年どの作品もポスターでは銃を持った怖いお兄さん・オジサマばかり!

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▲記念すべき第1回目のWECも笑っちゃうぐらいみんな銃火器を携帯!世界平和とは?

2016年は

・韓国から、超傑作『新しき世界』の監督最新作×チェ・ミンシク主演の虎と人間のノワール『隻眼の虎』

・アダム・ドライヴァーが挑む、極端な教育思想から狂気に陥る妻が怖過ぎる”育児スリラー”『ハングリー・ハーツ』

・ノリにノッているフランスから極上のクライムアクション『ザ・クルー』

・徹底的なリアリティを追求したカナダ産戦争映画『ハイエナ・ロード』

どれも煽りだけで胸焼けしそうな濃厚さ。そして流石はワールド・エクストリーム・シネマ、今年の作品たちも安心の銃火器率!銃を持っていないとWECの門はくぐれねえぜ!

うち筆者が鑑賞した『隻眼の虎』『ハングリー・ハーツ』をライトにですが下記にご紹介致します。どの作品も公開日数は短めなので、是非お見逃しなく!

 

◆まさかの「人間と虎たちの挽歌」!韓国産雪山虎ムービー『隻眼の虎』

去年のWECでも韓国映画は社会派サスペンス『提報者』が参戦しておりましたが、今年の韓国枠はチェ・ミンシク主演『隻眼の虎』!今年のWECの目玉と言ってよいでしょう。

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雪山で熊に襲われたりするディカプリオ主演の『レヴェナント』や雪山を舞台としたツイ・ハーク監督のアクション・エンターテインメント『タイガー・マウンテン』等、2016年は何かと雪山(あと獣)ムービーが続きますが、この『隻眼の虎』も雪山(あと獣)ムービーのクリーンナップを担います。

山の神と崇められる”隻眼の虎”とそれを捕らえようとする人間たちとの死闘を描く本作。この虎がもう驚異的に強く、重火器を武装した何十人もの兵たちを真正面から大暴れしてギッタンギッタンに食い殺すシーンは圧巻!

 

▲虎の動きはミュータントばりの速さ!そして容赦ない仕打ち!範馬勇次郎でもここまでしないぞ!!

この虎と対峙するのは地元の猟師と日本兵。日本兵は基本的には胸糞悪い奴らとして描かれており、日本軍のお偉いさんを大杉漣が嫌らしく演じております。韓国俳優が演じる日本兵の、やたらと連呼される片言の「カッカ!」「カッカ!」はかなり癖になります(笑)

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▲日本側の描き方の問題で日本で劇場公開出来なかった気もするのですが実際のところは?

この映画はいわゆる「猛獣パニックモノ」ではありません。重厚な映像と骨太な演出、そしてチェ・ミンシク演じる”伝説の猟師”、そして山の神と称される”伝説の虎”との一人の男と一匹の獣の男同士・そして父親同士の戦い、そして奇妙な情念を描いたまさかの「異種間ノワールなのです。

過去からの因縁で人と獣ながらお互いを理解しつつも戦わざるを得ない運命。監督のパク・フンジョンは『新しき世界』で殺しの世界に生きる男たちの世界をエネルギッシュに表現しましたが、その手腕は本作でも存分に発揮。

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他に類を見ない、男たちの生き様を種族の垣根を越えて見せてくれる本作は現代の「男(獣)たちの挽歌」と呼ぶに相応しい… これぞ男。ハードボイルド。ノワール(言いたいだけ)。

ワールド・エクストリーム・シネマの先陣を切るに申し分なさ過ぎる傑作ですので是非劇場にて!目玉作のせいか唯一の2週間上映ですので、「忙しくて〜」みたいな言い訳は通じませんですぜ!

 

◆度の過ぎた妻の育児方針に戦慄!”育児スリラー”『ハングリー・ハーツ』

スター・ウォーズ フォースの覚醒』のカイロ・レン役と顔の長さで話題のナウい俳優アダム・ドライヴァーが主演!イタリア映画!なんかオシャレそう!というわけでWECでは”ある意味”異色の『ハングリー・ハーツ』です。

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「ミニシアターが好きなサブカル女子にウケそうな作品が入っているとはWECも軟弱になったなあ〜!?」とお思いのご貴兄、ご安心ください。内容はかなりエクストリームです。

本作のあらすじはおおまかにいうと、育児スリラー”です。新婚の夫婦は赤ちゃんが生まれ幸せいっぱいのはずだったが、妻が独自の育児方法を強硬し続け赤ん坊の容態がおかしくなりその歯車が狂っていく… というお話。

子供に異常なまでの愛情と徹底的な自然療法を押し付ける妻。しかしそのやり方では子供が死んでまう!と夫(アダム・ドライヴァー)が説得するも妻はがんなに聞かない。夫は子供を案じ、共に妻から逃げようとするが…

この妻がどんどん狂気的になっていく様が本当に不気味。いつ何が起こるか分からない異様な怖さがあり、これはもうホラー映画の領域です。妻役を演じたアルバ・ロルヴァルケルが鬼気迫る演技は圧巻!

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して本作の夫役のアダム・ドライヴァー、超イイヤツなんですよ!どんなに妻がおかしくなっても最後まで妻を理解しようとする姿は感動すら覚えます。私ならもうとっくに殴ってます!

『フランシス・ハ』『ヤングアダルトニューヨーク』等都会的な映画に多数出演しており、今一番都会が似合う若手はこのアダム・ドライヴァーかも。静かな演技ながら本作でも好演。

▲『フランシス・ハ』もある意味若者の都会的な病気を描いた作品かもしれない

夫婦と息子、そして夫の母親と主要人物はたった4人しか出ないミニマルな作品ながら中身は非常に濃い。いき過ぎた愛情はときに狂気にもなる。その矛先がたまたま育児だった… というテーマを都会的に描いた異色作。

蓋を開けてみればワールド・エクストリーム・シネマに名を連ねるのも納得のパンチ力満点の映画でした!アダム・ドライヴァーのファンだけなく全映画ファンにもお勧め出来る秀作です。

「あれ?WECの作品なのに銃が出てないじゃん」と思ってます?まあ育児モノなんで流石に銃火器じゃ出ないでしょ〜〜〜 …お?

 

というわけで、上記2作品を紹介しましたが、『ザ・クルー』『ハイエナ・ロード』の2作品もかなりのパンチ力があると思われますので期待しましょう!

奥さん、今年も確かに「ガツンとくる映画」、集まっているようですよ!!

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