主婦が見た!海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』への”愛歌”

港区で開催されている「みなとシネマフェスティバルの最終上映は海洋ドキュメンタリーブームの先駆けとなった映画『オーシャンズ』11/26(土)19:00から上映します!!

みなとシネマフェスティバル公式ページ

映画『オーシャンズ』殺意を抱くほどの意地悪が、実は“愛”だったとは!?
そう気づかせてくれた『オーシャンズ』(ホントか?)
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海が近い港区と言えば「海」、海と言えば『オーシャンズ』…

はい、無理がありますが、東京国際映画祭のオープニングで上映もされ、大画面で体感するダイナミックな映像、宮沢りえさんの心地よいナレーションを堪能したい方は是非、ご来場くださいませ。

「♪うぅ~みぃ~はぁ~♪ ひろいぃ~なぁ~♪ おぉ~きぃ~いぃ~なぁ~♪」

皆さま、初めまして!私、実は生まれも育ちも逗子!生粋の湘南ガールでございます!えっ!?逗子って湘南かって!?えーーっ!?知らないんですかーーっ!?

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「かながわシープロジェクト」っていう神奈川県知事さんや、ジャーナリストの木村太郎さんが中心となったプロジェクトにて「湯河原から三浦市までが湘南です」って決まったそうですよぉ~♪

東京オリンピックを前にして、何年も何十年も続いて来た“「どこからどこまでが湘南なんだ?」論争”に、ついに終止符が打たれたのです!「そんな決め方あり!?」と、賛否両論でしょうが、とりあえず決まったものは決まったので、湘南ガールに間違いありません!

えっ!?誰がガールかって?湘南ガールなんて言い回し、すでに昭和臭プンプン!

そうです!ガールではございません!はい、逗子の“あまちゃん”こと…あ…はい。申し訳ございません!ただの“おばちゃん”の、ファンダンゴライター小川クミです。(長い前フリ、大変失礼いたしました)

今回は、あの映画史に残る『ニュー・シネマ・パラダイス』等を手掛けた監督、ジャック・ペランが世界中の海を4年以上の月日を費やして作り上げたネイチャー・ドキュメンタリー作品、『オーシャンズ』をご紹介させていただけることになりました!
「海つながりで!」(そんなこと一言も言われてませんが)よろしくお願いします!

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▲メイキング画像

私の父の田舎は伊豆七島の神津島で、毎年夏休みにはまるで現地のこどものように一日中海にいるような幼少期を送ったわけでして、とにかく常にいつも日焼けしているという… 日焼けシミにはたいへん縁のある人生を送っております。

ところが、そんな身近なはずの海のことを意外と深く考えた事がない– ということに、この『オーシャンズ』を観て気付かされたのです。

皆様は「海」という言葉を違う言い方に変換するとしたら、どんな言葉が浮かびますか?

私はまず「Sea(シー)」 次に「marine(マリン)」。なかなか「ocean(オーシャン)」という言葉は浮かばないなぁ・・・というのが、率直なところです。

「オーシャンズ」とは=「海洋」つまり、大海原を指すときに使われるようですね。

たしかにこの映画の舞台は、紛れもなくタイトル通りの“オーシャンズ”だったのです!

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映画の序盤のナレーションで、その海洋のことを”もう一つの宇宙”と言っていますが、たしかに美しい命の躍動とダイナミックな映像は、そのタイトルを裏切ること無く、もう一つの宇宙を観せてくれました。

そして生態系を「これでもか!」と感じさせる映像は、弱者に肩入れしないナレーションで命そのものだけを見せているという印象。

特に印象的だったのは、波打ち際で今まさに親離れをしようとしているオタリアの子を、シャチや、サメが捕食した場面でのナレーションでした。淡々とした優しい声で「それぞれの時を生きた一つの結果です」と、いうのです。

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▲オタリアの群れ(※wikipediaより抜粋)

私たち大人はこのシーンとナレーションを普通に受け止めることができるけれど、子供はどうでしょうか?我が子を思い浮かべると、顔を歪めてその映像を観ている画が浮かんでしまいます。

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でも、何らかのシチュエーションで、子供に生態系の話をしなければならない場面、弱者に肩入れすることなく淡々と生態系の話をしなければならない、そんな場面は母親なら一度は体験したことがあるのではないでしょうか。

そんな観点からも、これは超個人的な“お薦めポイント”なのかもしれませんが、宮沢りえさんのナレーションがとてもイイんです!

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あまり抑揚のない喋り方で、淡々としたナレーションだけれど、どこかに“母親の温かみ”みたいなものがちゃんとあるんです。

ラストに彼女のこんなナレーションがあります。「私たちにとって、なくてはならない生物の多様性、それがあればこそ地球の生命はこれまでも繰り返し危機を乗り越え、再生してきたのです。たくましく、そしてしなやかに…

このナレーションを聴いた時(勝手な想像ですが)「ひょっとしたら彼女、我が子に読み聞かせをするようなイメージでアフレコに臨んだのでは」なんて思っちゃいました。

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そんな、お薦めポイントと共に、少し私の中で気になるポイントもお話しさせていただきます。

中盤からは人間が自然に及ぼす影響を考えさせられる場面も多く、海の中に浮遊するゴミの映像や、南極の氷がもし少なくなって、そこに大型船が走るようになれば、そこに現在生きている生物はもう暮せなくなる、といったナレーション。

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そして人間の手によって傷つけられる生き物のシーン。これは、様々な国からの様々な視点があると思うのです。食文化であったり、風習であったり、近年そんな論争で暴力的な事態にまで発展してしまうことさえ多々ありましたよね。

 

そんな映像を観ていたら、私の頭に一つの記憶が蘇ってきました。もんのすごぉ~く小っちゃい、でも私にとっては大っきい記憶…。

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あれは私が六歳くらいだったのでしょうか。その夏も私たち家族は神津島にいました。夏休みも終盤で、台風が島に近づいている時のこと。島特有の粗くてとても綺麗な砂の波打ち際には激しい白波が打ち寄せていました。

波が引いた瞬間、そこに今まで見たこともない小さな生き物がいたのです!私はそれを砂と一緒に丁寧に手のひらにすくい、少し離れた所に立つ父のところに大事に持って近づいたのです。

と、そこに年子の非常にヤンチャな兄が近づいて来て「何持ってんの?」と聞いてきたので「変な生き物見つけたからお父さんに聞いてみる」と返すと兄は見せろ〜と意地悪をしてきて… それのせいでその生き物の行方は知れず。

一体アレは何だったのだろう?ウミガメの子にしては小さ過ぎたし、もしかしたら世紀の大発見だったのではないだろうか!?・・という記憶と共に、当時ケンカばかりしていた年子の兄に抱いた小さな殺意の記憶が蘇ったのでした・・・。

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オーシャンズ!大海原!私はなんて小さな人間なのでしょう!

そうだ!あの日、兄は私に意地悪をしたのではない!「未知の生物に妹が刺されでもしたら大変!」そんなことを思って私の顔面に砂を投げつけたんだ!・・・

そうだ!愛だったんだ!そう・・・愛・・・そう信じて生きてゆくことにしよう!

ありがとう『オーシャンズ』!! 『オーシャンズ』万歳!!

 

<みなとシネマフェスティバル『オーシャンズ』上映>
開催日程:2016年11月26日(土)19:00開演(開場18:30)
会場:芝浦港南区民センター
参加:無料上映
お問合せ:Kissポート財団「みなとシネマフェスティバル」係まで。
TEL.03(5770)6837

 

by 小川クミ

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